子供の頃の夢

私の子供の頃の夢は「電車の運転手」になることでした。

幼稚園の時に書いた絵には「しょうらいのゆめ」として

「しんかんせんのうんてんしゅ」と書いたことを今も記憶しています。

子供の頃に憧れた職業に大人になって就いている人というのは

一体どれくらいいるのでしょうか。

おそらく、100人に一人、1000人に一人くらいなものでしょうか。

そのくらい現実的に厳しいのですが、夢を見ない人よりも、

夢を見ることの出来る人の方が魅力的に感じます。




企業の後継者も、私のようにかつては多くの夢を見ていたはずです。

現業の仕事とは全く違う仕事に就いていた方もいらっしゃいます。

後継者になるということはある意味、夢を捨てることであり、

経営者として新たな夢を描くことだと思うのです。

大切なことはこの「転換点」で絶対に転換するいう覚悟が大切です。

というよりも転換しなければ、事業承継は失敗したと言えるでしょう。

新たに社長になっても、かつて夢を見たことを追いかけてしまえば、

会社経営に力が入らなくなるのは当然ですし、やはり、その気持ちが

そこで働く社員に伝わってします。特に社長としての経験が未熟な期間に

邪念は必要ではありません。




しかしながら、子供の頃の夢を完全に捨てる必要もないと思うのです。

経営者として成熟して余裕が出来たら、子供の頃の夢もまた、叶う可能性が

グンと上がっていくのです。

それが、企業経営者の役得であり、成功者の特権です。

子供の頃の夢を最終的に叶える為に、事業承継できたら、それを「理想」

と呼んでも良いと思うのです。







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罪を作らせない

会社というものはいくら机上で考えて管理しても、そこで働く人々の感情までを

統一しなければ、結果というものは残せません。

優良な企業の事例を参考に設備やオペレーションを真似ても、そこで働く人々の

モチベーションが低ければ、本質的な結果を残せないものです。

企業で不祥事が起きる時は決まってそこで働く人々のマインド(心)が荒んでいる

時であり、同時に不祥事を起こす隙がそこにあるのです。



会社を管理する上では「罪をつくらせない」ことを一番に念頭におかなければ

なりません。どんな人でも魔がさす時があり、チェックの体制が厳しければ

起きなかった行為も、チェック体制が甘いから起きる不祥事もあるものです。

先代の時には起きなかった不祥事が、事業承継をした後に頻発することが

あります。これは一言で言えば「トップがなめられている」からこそ起きるもの

であり、実績がない後継者にとってとてもつらい現実となります。

経営者になる為に勉強も経験も積んできてもなかなかクリアできない部分です。

社員に対し経営者は「畏怖」の念を抱かせることも重要なことです。

これを承継するには単に知識や経験を積んだだけでは出来ない難しさがある

のです。



会社を発展させてお客様・お取引先・そして社員の幸せを真剣に考えるならば

やはり、自分自身が尊敬される存在であって、かつ恐怖心を与える存在でなければ

ならないのです。自分にとって大切な守るべきものに「罪をつくらせない」ことは

とても大切なトップとしてのスキルです。











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経験の実践。

経営者になる為には様々な勉強が必要であることは言うまでもありません。

一定水準以上のスキルと知識が要求されますが、専門的に深く掘り下げる

ことよりも、経営者の知識は浅く広いほうが良いのです。

会社全体のことを俯瞰的に見ることも大切なことで、知識が専門的なことや

得意なことに極端に偏っているとやはり、バランスが崩れるもとです。

知識が必要といいながら、実際の仕事の中でやはり頼るのは経験です。

過去に経験したことがあるか、ないかということが大きな力の差になり

ますから経験を積むことがいかに大切か、私自身最近は少しわかって

きたようです。




後継者を指名する人が優秀であっても若いということはやはり経験不足は

否めないものです。実際にトップならなければ経験できないことはたくさん

ありますから、出来るだけ若いうちに事業承継をすることが本当に大切な

ことです。日本の社長さんの平均年齢が59歳と言われているのですが、

59歳になってもまだ、社長でもない後継者がいることは絶対に避けなければ

ならないことでしょう。このような場合、先代が頑張ることの弊害をまともに

受けてしまうものです。頑張ってしまうのは経営者に必要なことが経験だと

思っているから。そして経験が自分より少ない後継者に対して心配をして

しまうという当然の成り行きで、それが気づくと取り返しのつかない悪循環に

なってしまっていることがあるのです。



若い後継者が会社以外の場所で経験を積むことの出来る団体がたくさん

あります。それぞれの団体には一長一短があるとは思いますが、会社で

出来ない経験を積むことは大切なことだと思います。会社で失敗をすれば、

直ちに業績に影響を及ぼしますが、このような団体で失敗してもある程度

許されるのです。ですから、経営者は経験を実践する為に各種団体の活動

をすることは大切なことですし、経験ということは事業承継する上で、間違い

なく不安材料になっているはずです。

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