決断と決心

経営者の仕事の中で特に大切なものは決断です。

決断とは意志をはっきりと決定することなのですが、本当の意味を考えると

「捨てる」ことそのものです。「断」という字の如く、断ることを決める訳

であり、決めたこと以外のことはすべて捨てるという心構えなのです。

「決断」とは基本的に二者択一であり、「やるか、やらないか」といった

意味合いの判断をすることなのです。



同様に大切なものに「決心」があります。

決心とは読んで字の如く、心を決めることなのですが、心を決めた後に

捨てるという意味合いの強い「決断」と違い、捨ててない分だけ、後から

修正を出来るのです。

しかしながら、経営者としての理想形は「決断」という意味合いと「決心」という

意味合いはイコールでなければならないと思うのです。





経営はそもそもシンプルなものです。

「良いか、悪いか」

大前提としてこの基準で考えて「やるか、やらないか」

と決断していくことに尽きるのです。

そして、心を決めて勇気を持って、信じて前進することだけです。

シンプルに考えられない人は「決断」が出来ていないだけでなく、「決心」も

ぐらついているものです。







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まわせまわせ

経済という言葉は「世をおさめて民を救う」という意味の

「経世済民(けいせいさいみん)」という言葉の略語です。

一企業の活動のレベルでは考えてはいけない壮大なスケールであり、

グローバル化を迎えている現代では地球規模で考えていかなければならない

ものです。

それに対して経営とは一企業を中心にお客様・お取引先・社会貢献

と経済と比べれば比較的狭い範囲でモノゴトを進めることでできるのですが、

経営を始めた以上はたとえ社長一人の会社でも社会的な責任が要求される

ことを忘れてはなりません。





経営とは何かと経営者に聞いてみるとある人は「金儲け」と答えるでしょうし、

その他にも「夢」「企業の存続」「人づくり」「発展」などなど・・・

本当に経営者にとって千差万別の答えなのです。

どこも正しいといえば正しいし、間違っていると言えば間違っているような気が

します。なぜならば、答えが違ってくる一番の理由がそれぞれの経営者が

大切にしている経営哲学が答えになっているのであり、経営の本質を突いて

いないからなのでしょう。




経営とはという問いに「マネジメント」と答える経営者もいます。

厳密にいえば経営とマネジメントとでは細かい点は違うのですが、現代社会を

生き抜く企業にとって経営はマネジメントといっても過言ではありません。

正確に言うのなら、「経営とはマネジメントサイクルを回すこと」に

尽きるのです。

マネジメントサイクルとは

「計画(Plan)→実施(Do)→確認(Check)→対策実行(Action)」

のことであり、計画を実施して効果を確認して検証して新しい計画に繋げる

ことなのです。

つまりは「まわせまわせ」なのです。

このサイクルをまわすことが経営であり、まわす速度を変幻自在に変えること

が真の優秀な経営者なのです。


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遊びの重要性

私の学生時代は決して順風満帆ではなく、高校受験を失敗し、大学受験も

現役で失敗し、浪人することに。

そして、浪人時代は本当に精神的にも辛く、勉強することからも、生きていくこと

からも半ばあきらめていたような状態でした。今でも浪人時代に見た真夏の

灼熱の太陽が「鉛色」に見えたことは忘れませんし、それがあの当時の心持ち

だったのでしょう。

そのような心持ちでうまく行くはずもなく、浪人時代に合格した大学は一つも

ありませんでした。父親からは「2浪は絶対にダメ」と言われていたし、私も

全くと言っていいほど、勉強する気がなかったので、自分の行く末を決めなければ

ならない緊急家族会議がどこにも行くあての無くなってしまった私の為に

行われました。

私は「働く」といいましたが、父親がそれは「ダメだ」と。

「遊べ」と言われました。

働くことは長い人生において、これからいくらでも出来る。しかし遊ぶことは

若い間しかできない。そして遊んだ経験がない人は人生が窮屈になって

しまうということを諭されました。無試験で入れる専門学校に

2年間行くことになり、言いつけ通りしっかりと遊ばせて頂きました。

結果的にこの2年間にしっかりと遊んだことが、本当にその後人生において

いかに重要なのかと今はしっかりと理解できます。

クルマのハンドルにも「アソビ」があります。

このアソビがあるおかげで、少々のことに敏感に反応せず、安全な運転が

出来るのと同じなんだと思うのです。




組織のトップになる人にもしも「アソビ」がなかったら、それはそれは窮屈な

会社になってしまうはずです。社員のわずかミスに叱責をし、権限さえも

小口の決済権も権限移譲しなければ、鉛筆一本を買うにも上司の決裁が

必要になってしまいます。

「アソビ」を知る為には遊びをしていなければ、人間的な余裕からくる

アソビの部分は絶対に生まれません。

事業承継において「遊び」が重要なのです。








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