できる仕事。できない仕事。

社長である以上、本来会社の業務というものは仕事上において細部まで

把握しておかなければならないものですが、現実的に創業社長でない限り

そのような人はいません。もっとも創業社長で一人親方でも経理は奥さんが

担っているということもあり、すべてを一人でこなすということは絶対に無理

なのです。

だれでも得意なことと苦手なことがあり、苦手なことから逃げてしまいたくなる

ことは当然のことです。

苦手なことから逃げることはよくないものですが、苦手を苦手と認識し、第三者

に委ねることはとても大切なことです。

トップが自分が出来る仕事と出来ない仕事を区別することは今後の事業の

戦略や組織の再編成に大きく影響します。




先代が得意なことが次を受け継ぐ後継者が得意ならば問題はおきませんが、

先代が得意なことが後継者が苦手であった場合、組織が大きく変えるしか

継続の道がないのです。

逆に先代が苦手であったことで後継者が得意なことは新たな価値が生まれる

可能性があるのです。




「自分ができるから、後継者も出来るはずだ」

という考えは事業承継において、絶対にさけたほうがよい思想です。

たとえ親子であっても得意なものと苦手なものが違うということ。

それによって組織を再編成しなければ、対応できないということ。

そもそも、組織の作るということは自分の苦手なことをお互いが補って

前に進むことできるからこそです。

事業承継においてできる仕事とできない仕事を早く選別してあげる

ことはとても大切なことなのです。




» できる仕事。できない仕事。

PDCAサイクル

経営とは何かと語る時に必ずと言っていい程、登場する「PDCAサイクル」は

とても大切です。(plan-do-check-action)は、1.Plan(計画): 

2.Do(実施・実行): 3.Check(検証):4.Act(改善)を繰り返す

ことによって業務をよりよいものに改善し続けるということです。




経営の教科書にも必ず出てくるPDCAサイクルですが、いざ実行しようとして

うまくいかない人が多いものです。

うまくいかない人の共通した問題は.Check(検証)が不十分なのです。

つまりは「やりっぱなし」という人がうまくいかないものです。

何かのプロジェクトやイベントなどで「反省会」と称した飲み会などが

ありますが、本来の「反省会」をしっかりとしなければ、絶対に次に

繋がりません。

充分すぎる検証が改善提案となり、それを愚直に実行する力こそ、

企業の活動であるはずです。




事業承継においても、PDCAサイクルは非常に有効です。

思い付きで事業承継は絶対に失敗します。

しっかりした継承の計画を内外に示すことは重要ですが、事業承継に関わる

細かいことひとつひとつをPDCAサイクルに当てはめてみることが大切です。

そして、不具合を素早く検証して改善することがとても大切です。

事業継承に伴うことははっきり言って「不具合」の塊です。

先代との価値感の違いはまともに不具合になってしまいますし、

事業承継に伴う組織の変更は必ずと言っていいほど、「不具合」をもたらします。



不具合なしの事業継承はありえません。ならば、不具合をひとつ楽しむ余裕も

欲しいものです。

そして、不具合を修正した時に新たな価値が出来上がっているのです。








» PDCAサイクル

我慢

世の中、すべてのことが自分の思い通りにいくことはあり得ません。

むしろ、思い通りにいくことのほうが何かの間違いではないかと思うくらいの

確率でしょうか。

思い通りにいかない現実を受け入れるということは何かしらの「我慢」をする

ということです。「我慢」をすることを知らない人は物事が成就するという結果

には辿りつかないものです。

産まれたての赤ちゃんに全く無いものは「他人を思いやる心」です。

自分自身が生きることに精一杯であり、それは仕方のないことなのですが、

成長とともにまた社会というものを触れ合うことで「我慢」ということを覚えます。

「他人を思いやる心」には何かを我慢することが必須であり、「我慢」ができる

環境は大切なことです。




後継者になるということはそもそも「我慢」が人一倍できなければいけません。

時として自分のやりたいことや夢を我慢することが後継の入り口であったり

します。そして、自分自身が社長となるべきスキルを身に着ける為の修練は

我慢の上に成り立っています。

我慢をすることが出来ない後継者は絶対に後継者になれないと思うのです。




しかしながら、我慢ばかりしていてもそもそもつまらないものですし、

「自分」というものが埋もれてしまいます。

ワガママの度合いはあるのですが、ワガママもまた経営者にとって大切な

スキルだと思うのです。

但し、我慢の上にあるワガママでなければ周りの人はついてこなくなります。

我慢ということが先にくる事業承継において「我慢」比べは、受け継ぐ側と

受け継がれる側との真剣な勝負であってほしいものです。



» 我慢