社員の戸惑い

私が社長になった一年目は私自身も右に行っていいのか、左に行っていいのか

わからなくなる時がありました。大きな着地点である進むべき方向は解っていても

日々の細かい業務の中では本当にこれで良いのかということを自問自答する日々

でした。先代の社長を受け継いで新たな新社長の方針に照らし合わせてモノゴトを

進めるとひとつひとつの手法が違ってきたりします。

前社長の時のやり方が新社長の方針に合わずといったことが社長に就任して

わずかな間でも度々起きたのです。

社員にとっては「戸惑い」であったと思います。

しまいには

「社長の言うことと会長(前社長)の言うことのどちらを聞けばいいのか」

といったことを社員の間にささやかれました。

当時は社員からのそのような言葉を頂くのは辛いことでした。

当然のことながら、社長が変わったということは方針が変わるということですから

社長の方針に従うことが必然であり、何も惑うことはありません。

しかしながら、当時の私はその言葉を打ち消す自信がなかったのです。




事業を継承するということは例え自信がなくても方針を明確に示すこと。

そして、トップが変わった以上、新しいトップに従順に従うことを徹底する

ことがとても大切なことになるのです。

社員が戸惑いを無くすことは大切なことですが、一度決めた方針を貫く

強さが事業継承してしばらくの間は特に大切なことなのです。


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会社売却という選択

最近、私のところにもM&Aに関する情報や接触が多くなっています。

私の本業である「葬儀」という仕事もM&Aの事例が増えています。

業界内の競争激化により、コストの削減や効率化を図り、生き残りを

かけた企業の合併や買収というものがあるのですが、多くの場合は

後継者がいないという理由でのM&Aが多いのです。




「後継者がいない」という表現をしましたが、企業の経営者にとって

子供がいないという訳ではありません。

子供がいるのにその子が企業を継ぐ意思がないというケースや

意思はあるけれど能力がないというケース。

この場合が多いのです。

先日、廃業を決断した知り合いのある企業は後継者である子供が

優秀すぎて外資系の金融機関で何千万と年収があり、

わざわざ、中小企業であるおやじの会社を継がないという選択されて

の廃業でした。




今の時代、事業承継がうまくいかなければ、会社を売却するという選択は

とても現実的は選択だと思います。

会社を売却しても会社の財産である人材や技術、創業者が築きあげた

アイデンティティーが残るケースが多いからです。

しかしながら。会社を売却するということでは「買われる」だけの魅力が

ないと売却は夢物語でなってしまいます。

つまり、会社を経営するということは売却の意思がある無しではなく、

いつでも「売れる」状態に常にしておくことが健全経営なのです。






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後継者と経済団体

後継者になるということは経営者の人脈作りも欠かせないことです。

経営上の悩みを打ち明けられる友人をつくることも大切なことですが、

それ以上に事業を行っていく中で、多くの経営者を知っていることが

非常に大切なことになっていくからです。




世の中には経営者が集う様々な団体があります。

私自身もこれまでに、商工会議所・青年会議所・法人会・倫理法人会

ロータリークラブなどの会に入会し、多くの経営者と様々な活動を

してきました。

会によって学びの会もありますし、奉仕の会もありますが、共に

活動をすることによって得られる絆が経営者の財産になっていくのです。



そのような経営者が集う団体をやりすぎることで、問題が起きることも

あるのですが、全く入会しないということは避けたほうが良いものです。

一つの会だけでも入会して多くの経営者と絆を作っていくことは

意義のあることだと思います。




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