適材適所

大工の棟梁が曲がっていたり、反っていたりする様々な木を見ながら、

必要なところに必要な配置をすることから生まれた言葉が「適材適所」

の語源です。

必要なところに必要な配置をする難しさは会社を経営している方ならば

誰でも感じることでしょうか。

業務の効率化を求めれば求めるほど、適材適所の要素は必要になります。



世の中の環境や会社の状況が変われば適材適所であったことが適材適所で

なくなってしまいます。

特に、事業承継でトップが変われば、人の配置については必ず見直しをした

ほうが良いのです。先代にとっての適材でも、継承者にとっては適材ではない

ということは往々にして起こり得るのです。

極上のトロの刺身であっても、握り寿司にした時にその味を受け止めるシャリで

なければ、極上のトロが不味く感じてしまうことがあります。

つまり、優秀な人であっても、受けとめる側が優秀でなければ優秀な結果を

残せないものです。

特に、事業継承時には継承者のスキルがまだまだの時に先代の優秀な番頭さんが

邪魔になってしまうことがあるのです。

つまり、適材ではないということです。

事業継承時の人事の配置には特に気を付けて「適材適所」心がけなければならない

のです。








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総務力

社長になる為のスキルの中で「総務」ということはとても重要なことです。

総務担当の役員や部長という総務の責任者がいてもいなくても、最終的に

社長が総務の責任者であることに間違えようがないくらい社長の仕事の中で

総務にかける時間は多いものです。

「何でも屋」「雑用係」というイメージもある総務の仕事ですが、そのイメージで

片づけてしまうのは総務という仕事の本質を見失ってしまう危険性があるのです。

社長が絶対に総務の仕事をしなければならない最大の理由は総務の仕事の

本質が「社員と経営者を繋がる為」だからです。

冠婚葬祭・福利厚生・従業員の健康管理・・会社行事、イベント業務

・社内・社外広報・地域との渉外・社会貢献活動などのおよそ総務の仕事と

呼ばれるこれらの仕事は経営者と社員の距離を短くし、信用・信頼につながって

いくのです。

ですから、社長が率先してやらなければならないことなのです。




後継者になる為に、資格や技術の習得をすることばかりを優先してしまうことで

総務力を後継者に全く習得しないことは事業継承の上では間違いのことです。

総務力の高い社長の会社は社員にとって絶対に働きやすい会社でしょう。

中小企業であればあるほど、社長の総務力が経営上においてとても重要な

要素です。


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反対多数

社会人になって最初に受けた研修で講師より教えて頂いた

「会社は民主主義ではない」

という言葉に当時の私は大変なカルチャーショックを受けたことを

今でもはっきりと覚えています。民主主義の国に生まれ、学生時代は

学級委員を選ぶにも多数決で決めていた世界しか知らなかった私には

直ぐには理解の出来なかったのです。




事業を行う上で、新規の事業を行うときには会社内でも多数の反対意見

が大勢を占めてしまうことがよくあります。

成功した事業のことを後から振り返ってみると、反対を押し切ってやり抜いた

ことのほうが多いのです。

これまでの常識に縛られて判断すれば、「反対」という意見になってしまい

ますし、どうしてもリスクのことを考えると慎重になってしまうことがが

ほとんどです。




事業承継のおいて、後継者に備わってなければならないのは反対多数の状況

の中でいかにして意見を押し切る力だと言えます。

リーダーとして、結果的に判断した事柄が間違ったとしても貫く強さとそのことに

対して責任を取る覚悟がなければ絶対に後継者にはなってはいけません。

今の世相はポピュリズムになりがちですが、会社というものは継続する為に

常に利益を出し続ける使命があり、利益を出すということは人とは違う着眼点が

往々にして必要になってきます。




事業を渡す側が反対多数の意見を押し切る力と責任を取るという力が無いと

判断している間はなかなか事業継承が進まないものです。

人との協調性は大切なことですが、良い意味でのワガママは経営者として

もっと大切なことなのです。





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