「縦軸」の重要性

「経営」の「経」はどんな時代が来ても、絶対に変えてはいけないことであり、

「営」は時代の変化に合わせて変えていくことです。

経営には「経」も「営」もどちらも重要であるのですが、縦軸である「経」が

ぐらつくと会社はおかしくなっていくのです。

事業承継というものはまさに「経」の部分のであり、先代から受け継ぐ「経」

の部分が絶対におろそかにしていけません。




私の会社では「社是」と「経営理念」があり、社是はどんな時代がきても

先代から絶対に変えてはいけないと言われているもので代々伝えていく

いわば家訓みたいな役割であり、経営理念はその時代に合わせて変化

する経営の方針です。

一旦作られた会社のコンセプトを受け継いでいくことが事業を承継する

ということであり、これを守っていくというか会社の初心を後世に受け継いで

いくことが出来る企業力がとても大切なことです。

創業の原点を伝えていくことは自分自身の立ち位置を知ることに繋がります。




事業の多角化やM&Aなどで、企業の原点が解らなくなっている企業が多い

中、原点を後世に確実に示していくことは重要なことなのです。

継承者は絶対に忘れてはいけない「縦軸」を意識して新しい自分の価値を

高めていきたいものです。





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誤差

「地球が自転する時間は?」と問われた時、多くの方は24時間と答えます。

自身の地軸の周りを回転すること(自転)することが

「一日」という単位であり、一日という時間の長さは24時間である

と小学生の頃に教えてもらっているからです。

しかしながら、厳密に自転する時間はということでいうと

「23時間56分4秒」です。

一日(24時間)という単位と自転時間の誤差が3分56秒あり、この誤差を

放置しておけば、やがて夏なのに雪が降ったり、冬なのに40℃近い気温

になってしまうのです。この誤差を埋めるのにうるう年やうるう秒があり、

誤差を修正することがいかに大切かお分かり頂けると思います。




経営においても計画と実績の誤差を埋めることは非常に重要なことです。

そもそも、誤差が生じないようにすることが大切なことですが、計画通りに

いくことのほうが奇跡的なことであり、計画からの差異は良い意味で

外れることは大いに結構なことなのです。

しかしながら、そもそもの「計画」が不十分な会社は多いのです。

仮に大幅な増収増益であっても、前年対比というモノサシで計っただけの

上振れの数字であり、計画に対してというモノサシで計ることが本当に大切です。




事業承継においても、承継において計画通りに事が進まないことのほうが

多いのですが、事業承継の計画がしっかりとしていれば誤差の範囲は狭く

なっていくものです。

決められたことを決められた通りに実行すること。

私たちは天体の運行のように忠実に計画を実行するように心がけなければ

なりません。


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事業を創りだす。

0から1を創り出す創業者の苦労と事業を引き継いでいく2代目・3代目の苦労と

どちらが大変かという比較を人はよくします。

最近、思うのは0を1にする苦労も引き継いでいく苦労も苦労は苦労であり、

どちらも大変であるということでしょう。

今、多くの中小企業で後継者がいないということが問題視されています。

後継者として、先代の事業をしっかりと引き継いでいく能力が大切であることも

事実なのですが、もっとも大切なのは事業の将来性だと思います。

現代社会は勝ち組・負け組と言われていた時代はすでに終わり、

一強九弱の時代に突入しています。

つまりはほとんどの企業が負け組に入っており、企業家の子息が後継者に

なりたくないという気持ちにさせてしまう要因です。



一強九弱の中で、生き残っていくことは後継者といえども新たな事業を

創り出すことが重要です。いわゆる老舗と言われる企業でも一寸先は闇

であり、「変わらないために変わる」努力を怠った時に衰退の一途

を辿るでしょう。

これからの時代は後継者といえども創業者(開拓者)の精神は必要であり、

新しいものに挑戦していかなければなりません。

その点で言えば、創業者も後継者もどちらも苦労は苦労なのです。

しかしながら、後継者はゼロスタートではないということは明らかです。

先代が築き上げた経営の基盤の上があっての開拓であり、それがあるからこそ

継承者が本気で開拓をするときは絶対に有利なのです。



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