事業を続ける

事業承継のそもそもの根底には「事業を続ける」ということがあり、

言い換えれば事業を続けなければ、後継者問題は存在しないものです。

事業を継続するという前提で容易でない事業承継に成功しても、

後継者が継承後に事業を継続しないという選択をとられるケースもあります。

「社長をやってみたら大変だった」

という理由で継続が出来ないことは多くの人を惑わすことになりますし、

絶対に避けなければならないことだと思います。

それでも、世の中の時流の流れの中で、事業を継続したけれど、事業を

継続しないという選択も経営判断として正しいこともあるのです。




私自身、事業承継をした1年目に会社は大変な赤字を計上しました。

その時に銀行に相談に行くと、会社を売却したり、廃業をすることも

選択肢ですよというアドバイスも頂きました。

結果的に私はそのような選択をしませんでしたが、代が変わってすぐに

廃業とか、会社売却ということも起こり得るのです。

事業を続けるということは確固たる信念が無ければできないということと

一度決めたら、やってやり抜く覚悟がなければ「継続」は難しいものです。




何事も継続をし続けるということは大変なこと、自分のペースを守り細く長く

やっていくことも大切ですが、時流に合わせてタイミングを間違えずに

変化していくことも大事なコツです。





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反面教師

反面教師とは「絶対に真似をしたくない」ことであり、多くの場合は

特定の人物を見てそう思うことです。

信長の気性の激しい性格から部下に首を取られたことを反面教師として

秀吉が「人たらし」という方法で天下人となり、秀吉の後継者問題を

反面教師として家康が幕府開設後に御三家を開設し徳川の世が

260年も続いたということは先代の「反面教師」の典型例なのです。




事業承継において、先代の反面教師は多々あります。

自分自身も事業承継時には先代に対する反面教師の塊でありました。

しかしながら、時が過ぎれば、自分自身が反面教師の材料になって

行くのです。

「あの人のあの部分は絶対に真似したくない」

反面教師が業務の改善に繋がっていくならば、それはとても素晴らしい

ことだと思います。

反面、批判だけをして何もしない人は本当に残念な結果になっていくのです。




「反面教師」だと思っていたことも実際にやってみると、「反面教師」では

なかったということもあります。

真実はひとつなのですが、それに気づくことがいかに大切か。

経営は「真実」を確実に捉えて、正しく判断することに尽きると思う

今日この頃です。




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お金が借りれない

私が社長に就任して、最初の年は巨額な赤字を計上しました。

年間売上の4割を頂いていたお取引先からの仕事が無くなり、

ある日を境に売上が4割ダウンでした。

考えてみれば、粗利益率4割以上のビジネスなんてものはそうそうなく、

弊社も突然のダウンに本来縮小しなければならない会社の体制も

ついて行けずの現状でした。

幸い、売上が下がる前までは20年以上、ずっと黒字を計上している

会社でしたから内部留保があり、最初の1年目は内部留保を取り崩し、

何とか赤字の補てんをしていました。

しかしながら、いよいよ社長2年目には内部留保も底をつき、会社を運営する

資金が足らなくなりました。

銀行に融資をお願いに回りました。

簡単ではありませんでした。

会社の信用・そして求められたのは自分の信用でした。

30歳そこそこで社長になり、会社が大変な状態の中で、何も実績の無い

新米の社長が果たして会社を再建できるのかという疑いを晴らすだけの

信用がないのです。




会社の信用と自分の信用がいかに大切であるか学びました。

事業の継承をするということは継承者が自分自身の力を過信して

いけないものです。












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