事業拡大

企業が継続するには毎年適正な利益を確保しなければ難しいものです。

経営戦略上、適正な利益を安定させる為に、事業を多角化するなどの

拡大路線を選択する企業が多いのですが、反面拡大にはリスクが伴います。

東芝のような日本を代表する企業においても、M&Aで買収した新規事業で

巨額な損失を計上し、会社存続さえも危ぶまれる水域まで一気に陥ることは

一寸先は闇であり、経営者の一瞬の判断のミスが取返しのつかない致命傷

を負う結果になることを教えてくれています。




中小企業において事業拡大は経営の安定という点においてはもちろんですが、

大企業の登竜門としてどうしても避けては通れないハードルです。

しかしながら、事業拡大の途中というのは、一瞬の判断が命取りになるような

事柄も多く、事業継承において継承者の未熟さが結果的に致命傷に繋がる

ことも多いのです。




事業拡大の為に事業継承を実行しなければならないこともありますが、

事業継承は基本的に安定期に行うことが理想といえます。

私の事業継承は業績不振の真っただ中でしたから、本当に難儀なことが

多くありました。

結果的にトップになってからの経営姿勢は「守り」になってしまったことは

仕方のない現実でした。

今思えば、それはそれでよかったのかもしれません。

事業拡大路線の中での事業継承で自分自身の判断がもし間違っていたら

取返しのつかないことになってしまったのかもしれません。




事業拡大は倒産のリスクが上がることは間違いのない事実です。

しかしながら、事業が拡大していかないような企業を継承することは

継承者にとっては魅力的でないことは事実です。

事業承継のポイントは本当に少ないチャンスをものにするかしないかの

問題なのでしょう。

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責任の取り方

新聞やテレビで報道される政治家のスキャンダルや企業の不祥事が明るみに

なると「責任をとって辞めます」というように辞任に追い込まれること姿を

よく目にします。

また、世論も辞任、辞任と追い込んでしまうことも事実なのです。

しかしながら、本当に責任を取るということは辞めるということなのでしょうか。

責任を取るということはいかなる状況や場面でも逃げ出さないことが一番大切

なことであり、最後までやり抜くこと、最後まで全うすることに

他ならないのです。

特に中小企業の経営者は自身が辞めた場合人的に他に代わりがいない

という状況であり、だからこそ、多くの経営者が事業承継に頭を悩ませるのです。





事業承継がうまくいくかいかないかは結局のところ、継承者がいかなる困難に

ぶち当たっても「辞めない」ということであり、最後まで全うするという気概を

いかに持って目的を完遂してもらうかということでしょう。

つまりは逃げないということが「責任の取り方」であり、逃げないことの重要さを

先代が教えきれたら、事業承継は成功と言ってもよいはずです。


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出会いと別れ

仕事をしていると多くの人に出会うことができます。

名刺の交換をして、一度しか会わない人も入れれば本当に多くの人に

出会っているはずです。

事業を継続していく上では誰に会うのかということはとても大切なことです。

誰に出会うのかで大きく未来が変わってしまいます。

同時に事業を継続していく上で、別れなければならない人がいることも事実

です。

縁を切らなければ未来が描けないこともあり、積極的な「別れ」はいたずらに

縁を繋いでいくよりも大切な決断です。




事業継承の時は特に出会いと別れが社内において特に顕著になっていきます。

以前にも書きましたが、事業継承時は会社はどうしても不安体になりがちです。

新しい社長に対する不安を持つ社員もでてきます。

そのそうな中で会社を去るなければならない社員もいますし、先代が次の代

の為に、自分の子飼いの役員や社員を退職させるというような決断をすることも

あるのです。




同時に新しい体制になって期待をもって入社されるから生まれる出会いも

あるのです。その出会いが長期的な出会いに繋がることも多々あり、

それが繁栄の道なのです。




自分自身が社長に就任した時も期待をもって入社された多くの社員もいますが、

自分の力不足で辞めていった社員が複数います。

あの時に「ああしてあげれば良かった」と後悔しました。

しかしながら、「出会いと別れ」。

すべてを含めて今の自分があるのです。
















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