神輿に担がれる

後継者が社長に交代する時に理想を言えば、自分の右腕・左腕と呼ばれる

ブレインを側近として据えることが組織運営において大切です。

内閣総理大臣が交代する時に内閣のメンバーを総入れ替えするような

イメージです。

そのようなことが出来る社長交代というものは中小企業においてはまず

ありえませんし、大企業においても難しいことです。

民間企業において役員や社員の長年のキャリアがものを言うものです。

そもそも新社長が就任時に実力を兼ね備えていなければ、絶対に

実現しない理想論です。




後継者が社長になった時に自分を支えてくれる役員や幹部社員は先代の

社長のブレインであることが一般的です。

自分が育てたいわゆる「子飼い」の社員がいる増えない限り、本当の意味

で自分自身のカラーを出した企業の運営は難しいものです。




「神輿に担がれる」状態をポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかで

後継者にとって未来が変わってくるはずです。

まずは自分自身の能力を冷静に客観的に判断し、神輿に担いでくれる

幹部がいるなら、ありがたく神輿に担がれること。

ポジティブに捉えないと事業承継は成功しないのです。

但し、いつまでも神輿に担がれたままでは企業の発展はありません。

なぜならば、社長の器以上には絶対に企業が発展をしないからです。

神輿に担がれている間に自分の能力を高めておくこと。

これが事業承継のコツなのです。



神輿に担がれたままで年月が経ってしまうと後継者は「恐怖」を

覚えます。なぜならばもし神輿から降ろされたら、何も自分自身で

出来ないから。

結局のところ、神輿に担がれている間の後継者の頑張りが、企業にとっても

後継者にとっても、そこで働く社員にとってもすべてなのです。

後継者が「恐怖」を感じるような事業承継は失敗です。












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長男以外の事業承継

私は長男であり、3人兄弟であって一番上で後は妹が二人という境遇でした。

子どもの頃から家の跡継ぎであり、会社も跡を継ぐことが半ば既定路線で

あるかの言葉を周りの人々から子供の頃から言われてきました。

子どもの頃に私にとって「跡継ぎ」ということは結構なプレッシャーであって

なかなか精神的は負担であったことは事実です。長男で産まれてきた責任

であって、多くの方が同様な経験をされてきていると思うのですが、

私自身も事業の継ぐか継がないかという決断をするのに、学生の頃は

継がないという選択肢もあるよなと思っていました。




私の周りの経営者の皆さまの中で次男・三男という方が社長をして

いる方が意外に多くいらっしゃいます。

「どうして次男(三男)なのに跡継ぎになられたのですか?」

とお尋ねするとほとんどの方が

「長男が別の道に進んだから」

と答えられるのです。

「私のほうが優秀だから」

という答えはほとんどないのです。




企業存続という観点から考えれば、優秀な人が社長をするべきだと

思うのですが、現実の事業承継は「優秀」だからという理由は二の次

なのです。

多くは長男が拒否をしたから次男が事業承継するといった「順序」の

関係であったり、場合によっては消去法であったと笑って言われる

社長さんもいらっしゃいます。




経過はどうあれ、結果は親が一生懸命継続してきた事業を繋がなければ

という子の想いが事業承継に繋がっています。

そして少子化の時代だからこそ、男だけではなく、長女・次女といった

女性も継承者の候補なのです。

親の事業に対する「子の想い」は中小企業の事業承継において

特に大切な「本質」なのでしょう。







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借金の事業承継

事業を始めるには必ずと言っていい程、「元手」が必要であり、言い換えれば

ノウハウがあっても「元手」が無いから事業が始められない人が

ほとんどでしょう。

実際に私自身も「元手」があれば、やってみたい事業というものは

複数あります。

個人の資産から「元手」を捻出することは意外に難しく、多くの場合、

金融機関から「信用」をして頂き「元手」を獲得することが事業開始において

重要なポイントです。

営業活動で獲得した利益から借金を返済していくことが通常の企業の

活動です。






事業承継は「借金」を承継することです。

元来、自分自身が返済できる自信がなければ事業を継承してはいけない

のです。しかしながら、事業を継承する時に「借金」の総額を理解しないまま

事業を受け継いでしまうケースは結構多くあるのです。

多くの中小企業の場合、「企業」の借金はイコールオーナー家の借金であり、

親の代で作った借金から事業を受け継ぐ子が逃げられないという現実が

ほとんどでしょうか。

それでも、本来返す自信のない借金があるのならば、事業は承継する

べきではないのです。

事業継承ありきで「借金」のことを無視した行為は、継承者にとって重荷に

なるばかりか、「やる気」さえも失う結果になってしまいます。

経営者が「やる気」が無くなってしまったら、絶対に会社は衰退します。







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