葛藤

葛(かずら)と藤(ふじ)の枝が絡み合い、もつれ合っている様を表して

いる「葛藤」という言葉は人が人であることの心の様の象徴である

ことばだと思うのです。

世の中は「1+1=2」というような明確な答えを導き出せることのほうが

少数であり、どちらを選んでも後悔が残る選択をしていくことのほうが

多いのです。ベストという選択肢が存在しない中で、選択肢を一つに

絞り、実行していくことが「決断」であり、経営者にとって「決断」とは

経営そのものであると言っても過言ではないでしょう。

一つの決断がその後の結果に大きく関わる中で、間違えた選択をしない

ようにすることは実際のところ不可能に近く、どれを選んでも後悔が残る

からこそ「葛藤」をし、孤独を味わうものです。




俗に№1と№2の違いは天地ほど違うといわれますが、心の葛藤の

量が比べ物にならないからこその違いです。

もつれあい絡みあっている状態から解きほぐしていくことの能力は

誰にも必要な生きていく為のスキルですが、机の上の勉強では

教えることが難しいスキルだと言えるのです。

事業承継はこのことの教えるのに最も近道な勉強法であり、勉強する

機会は早ければ早いほど効果的なのです。

しかしながら、その勉強法は苦痛が伴う実体験であり、時として

苦痛に耐えられない人がおり、事業承継そのものが大失敗をしてしまう

ことがしばしば起きるのです。

そうならない為のケアができる「アドバイザー」が社内外を問わず必ず

必要なことだと思います。




事業承継においてアドバイザーは必要です。

当事者ではないアドバイザーが当事者の心の葛藤を見守らないと

最悪は破綻をしてしまうものです。

破綻しないように、そして心の苦痛に耐えられるだけのスキルを継承者

に習得させることが事業承継の肝だと言えるのです。




» 葛藤

縦軸と事業承継

「倒産をした企業の85%が神棚を置いてなかった」というデータはご存知ですか。

85%という数字が示すものは「企業に神棚を置かなければならない」という

結論になるのですが、単に神棚を置いただけでは企業の繁栄はありません。

気休めでしかないのです。

重要なのは神棚を置く経営者の心理を読み解かなけれなりません。

神棚を置くのは単に神仏を大切にしているから神棚を置くということでは

ありません。もちろん神仏を大切にする心はとても重要なのですが、

本質的には神仏の向こうに父であり、母がいるのです。

つまり、先代はじめご先祖様を大切にする姿勢こそ、成功と繁栄の

秘訣なのです。





事業承継を語る時には「縦軸」の継承を意識します。

長男・次男という横の軸ではなく親・子の縦の軸を意識することが

事業継承です。

事業を継承するには先代から受け継いだアイデンティティを理解すること

から始まります。しかしながら、私自身もそうでしたが、「理解」をするには

どうしても時間がかかるのです。

それは、なんだかんだと言っても失敗をしないとわからないという側面と

経験値の差なのです。

さらにいえば、生活環境の差ともいえます。





「変えていけないものは絶対に変えない」

ということが、企業永続のエッセンスです。

しかしながら、時代の変遷が目まぐるしい現代社会において、

「変化無き企業」は淘汰されていきます。

そのような継承者のあせりや不安が事業における大きなつまずきに

陥ってしまうのです。



ではどのようにしたら良いかということになりますが、

縦軸の教えを理解するには「節目」を大切にすることです。

会社の年中行事を大切にすることは一番の節目を付けやすい実践であり、

節目を付ける訓練の究極が神事であり、神棚がその想いを

顕在化させているのです。





» 縦軸と事業承継